狂犬病という病気を聞いたことはあると思いますが、どんな病気なのかを知っていますか?
狂犬病の致死率は、ほぼ100%と言われており、狂犬病に感染して発症すれば、ほぼ死んでしまうということです。
狂犬病は、人畜共通感染症で犬だろうが人だろうが、牛、コウモリ、猫など多くの種に感染する病原体です。
そのため、どの動物が狂犬病に感染しているかわかりません。
狂犬病は感染した犬が凶暴化し狂うところから狂犬病という名前が付きました。
しかし、狂犬病という名前ですが、ほかの生物にも感染し犬だけが狂犬病をもたらすわけではありません。
狂犬病を猫やコウモリなどがもたらす可能性もあるということなので、狂犬病は犬にかまれないように注意すればいいわけではないのです。
☆日本と狂犬病
日本で狂犬病に感染する可能性はかなり低いと言えます。
なぜなら現在の日本では狂犬病に感染した犬は見つかっておらず、狂犬病に感染する人は年間0人であり、日本では狂犬病を気に
することはないが、海外から帰って来た人が狂犬病に感染して発症し死亡した例はあります。
日本では狂犬病が流行った時期はありましたが、現在では見つかっておらず、1957年に国内感染者がでて以降は一件も見つかっていないので、日本では狂犬病が絶滅したと思われます。
しかし、絶滅したと考えられているが日本で狂犬病が絶対に流行らないというわけではありません。
海外では今現在でも狂犬病の感染は続いており、他の国から輸入された生き物が狂犬病にかかっていないとは言い切れません。
そのため、狂犬病が再び流行る可能性はゼロではないと言われています。
だから狂犬病の知識を一応知っておくといいかもしれません。
また、野良犬などが狂犬病に感染している可能性は、限りなく低いものの日本でも感染が報告されていないが続いているかもしれない。
また野良犬に噛まれると狂犬病以外の病気をもっている可能性があるので、野良犬に噛まれたらすぐに病院にいくべきです。
狂犬病以外の病気として有名なのが破傷風になります。
破傷風も致死率がかなり高い病気なのでとても危険です。
○狂犬病の症状
狂犬病は噛まれた場所によって、潜伏期間が違い頭の近くを噛まれるほど症状が早くでます。
そのため、足を噛まれた場合は、症状が出るのが数か月先になることもあります。
噛まれてから、症状が出るまで2年かかったという例も存在します。
発症初期は風邪に似たような症状であり、進行すると不安を感じたり、水を怖がったり、風を怖がったりするようになります。
水を怖がることから、別名恐水病と呼ばれることもあります。
そのため、喉が渇いているのに水を飲むことができなかったりします。
精神錯乱などをおこし呼吸困難で死亡する病気になります。
精神が錯乱して苦しんで死ぬということは、想像するだけでも、最悪の結末の病気と言えます。
○狂犬病の致死率
狂犬病が発症すると、ほぼ100%の確率で死にます。
発症前に予防しなかった人で生きた人は6例しかなく、生きていても後遺症が残ることがほとんどです。
発症して生きている人は、ミルウォキー・プロトコルと呼ばれる治療法をした患者だけ生存できたといっても6人しか生存しておらず、後遺症も残っているようです。
このため、狂犬病の致死率は100%であることはほとんど変わっていない状態です。
○狂犬病が流行っている地域に行くときは
日本では狂犬病が流行っていないものの、世界では狂犬病が流行っている地域もあるので、狂犬病に感染している地域に行くときには注意したほうがいいでしょう。
狂犬病は発症後の致死率はほぼ100%だが、発症させしなければ、狂犬病のウイルスに感染しても問題はありません。
狂犬病の流行っている地域に入る前に狂犬病のワクチンを打っておくと狂犬病にかかることはないと言われています。
そのため、狂犬病が流行っている地域に入る前に、日本で狂犬病のワクチンを打っておくことが大切になります。
狂犬病のワクチンを打っておくと狂犬病にかからないと言われており、年のために再度、注射することはあるが、事前に注射せずに噛まれた時よりは注射回数は少ないですし、安全性も高いと言われています。
そのため、狂犬病に感染する可能性のある地域に1か月以上いく場合は、ワクチンを打ったほうが良いと言われています。
また、予防接種を受けていない状態で旅行にでかけ、噛まれた場合は、すぐに病院に行ってワクチンを打ってもらったほうがいいでしょう。
24時間以内に打つことが大切だと言われていますので、すぐにワクチンを打つようにしましょう。
狂犬病は大変恐ろしい病気ですが、きちんと対処すれば発症せずに治療することが可能です。
狂犬病の知識を身につけておくことで、狂犬病は恐ろしい病気ではなくなるということなのですね。