夜にきちんとトイレに行って寝たのにも関わらず、漏らしてしまうことは子どもには多くあることです。
僕も小さいころはおねしょをしていました。
しかし、おねしょは、基本 年齢が上がるりにつれて少なくなります。
3歳児では半分の人がおねしょをせず、4歳にでは、4分の3がおねしょをしないと言われています。
このように3歳4歳で大抵の人がおねしょが収まります。
しかし、年齢が上がってもおねしょをしてしまう人はいます。
そういった、5歳、6歳を過ぎてもおねしょをしてしまう場合は夜尿症と呼ばれます。
夜尿症の人は注意が必要です。
〇夜尿症と年齢
夜尿症は特に、継続的におねしょをしてしまう場合を指しますので、小学生に入ってからたまたまおねしょをしてしまったところで、夜尿症になるわけではありません。
月1以下なら大丈夫でしょう。
夜尿症は年齢が上がるにつれて深刻な問題になってきます。
小学生低学年であれば、週に数回の少量のおねしょがあってもそれほど問題がありません。
週に数回になっているということは、収まってきている可能性あります。
様子をみながら、改善しましょう。
低学年でも毎晩あるのは少し問題があるかもしれません、生活の改善が必要になるでしょう。まだ、病院に行くほどではありませんが心配なら早めに言っておくと早く治ります。
しかし、毎晩2回以上のおねしょがある場合は低学年でも問題があります。
2回以上というのは、どの年代でも問題です。
2回以上の場合は専門医にみてもらったほうがいいかもしれません。
中学年の場合は、週に数回で少量なら生活や体質改善で何とかなる可能性があります。
少量とは、パンツに尿がつく程度でパジャマにつくかつかないかになります。
パジャマについたまたは、シーツにまで尿がもれている場合は問題です。
中学年からは軽症(週に数回、パンツにつく程度)ではない場合は問題です。
高学年になる前に対処するために病院にいってみてもらったほうがいいかもしれません。
また、高学年になると週数回のパンツにつく程度でも問題です。
高学年は夜尿症が収まっているべき年齢なのです。
夜尿症は病気の一つで中学生や高校生でも悩んでいる人がいます。
高校生や中学生になると月に数回ということはありますが、これも夜尿症になります。
高校生や中学生なら大半の人が1年間ずっとおねしょをしません。
年に1,2回でもすこし気になる年齢です。
対処がすこし遅かったのではないでしょうか?
今すぐにでも対処が必要になります。
一般的に夜尿症は子ども頃は、男の子に多く、年を重ねるごとに女性に多くなっていくと言われています。
男の子のほうが夜尿症になりやすいですが、治りやすいのは男の子のほうになります。
女の子の夜尿症は慢性化しやすいわけです。
〇夜尿症は病気!
夜尿症は病気の一つになります。
夜尿症はただのおねしょととらえる人もいますが、ただのおねしょとは違います。
夜間頻尿と呼ばれる病気がありますが、この病気は夜に尿意を感じトイレにいくためにおきてしまう病気です。
夜尿症ではない患者は、寝る前に大量の水を飲んだとしても尿がたまれば、尿意を感じてトイレに起きることができまし、夜間頻尿の患者も尿意を感じてトイレに行けています。
それに対して夜尿症の患者は尿意を感じず起きることができません。
夜尿症は寝ると尿意を感じることができない病気と言えるのです。
もし、尿意をきちんと感じることができる場合は、トイレにいくことができるはずです。
とはいっても子どもは眠りが深いため尿意に気づかないのは当たり前です。
そのため年齢が高くなっても気づかないのが問題になるのです。
また、夜尿症の原因として言われているのが、抗利尿ホルモンの分泌が少ない点です。
私たちは夜になると尿が作られる量がへります。
しかし、夜尿症の患者は抗利尿ホルモンの分泌が少ないため、夜にもかかわらず、尿の量が多く耐えきれなくなっておねしょをしてしまうこともあります。
また、寝ている時は昼間の1.5倍の尿量が貯められると言われています。
そのため、朝まで尿を貯めておくことができるのが一般です。
これらのことができていないのが夜尿症になります。
私たちの感覚では、おねしょが一般的ではないため、理解が難しいところがありますが、夜尿症は病気になりますので、本人の意思ではどうにもならないことがあります。
おねしょを怒っても意味がありません。
本人も理解していることが大半なので、病院に行くことをおすすめします。
夜尿症は、泌尿器科に受診するようにしましょう。
〇夜尿症の原因
夜尿症の原因の一つに抗利尿ホルモンの分泌量にあります。
夜になると尿量が減るのですが、抗利尿ホルモンの分泌が少ない場合は、尿量が多くなってしまい、夜尿症になることがあります。
抗利尿ホルモンが少なく原因の一つとして、ストレスがあります。
小学校に入って環境が変わった、担任が変わったなどのことによってストレスを感じ抗利尿ホルモンの分泌量が低下した可能性があげられます。
また、おねしょのことを毎日叱ることがストレスになり、おねしょをしてしまうこともありますので、注意しましょう。
また、睡眠も大切で不規則な時間の睡眠やおねしょが気になるから途中で起こしてトイレに行かせることで抗利尿ホルモンが減少している場合があります。
おねしょは協力して治すようにしましょう。
膀胱に貯める尿量が少なくても夜尿症になります。
私たちの膀胱にたまる尿量は年齢があがるにつれて上がっていきますが、個人差があります。
膀胱の大きさは年齢ともに改善される場合もありますが、人よりもとから小さい場合もあります。
膀胱も小さく、抗利尿ホルモンの分泌も少ない場合があります。
膀胱が小さい場合は、尿を我慢するトレーニングなどが必要になります。
しかし、やり方を間違えると逆に病気になる可能性がありますので注意しましょう。
病院に受診してトレーニング法を教えてもらうといいかもしれません。
夜尿症が気になる場合は低学年の場合は、小児科に受診して治してもらう、または小児科を挟んで泌尿器科に相談する方法があります。
こうすることで、いきなり泌尿器科に行くよりも小児科で見てもらったほうが子どもが安心する傾向にあります。
年齢を中学年や高学年からは直接、泌尿器科に行ったほうがいいでしょう。
夜尿症は適切な処置をすれば治る病気です。
悩んでいないで早めに病院に行くことをおすすめします。