外にでると車や自転車などが走っているため、交通事故にあわないように皆さんもルールを守って注意していることだと思います。
外には多くの危険があるのですが、近年では室内での事故の危険性にも注意が必要だといわれるようになってきます。
近年は交通違反の減少、車の安全装備の向上などによって交通事故は年々減少しており交通事故にあう可能性は低くなっています。
実は家庭内事故よりも交通事故にあう可能性の方が低く、家庭内事故での死傷者数は交通事故による死傷者数よりも3倍も多いです。
私たちは外で怪我をする可能性よりも室内で怪我をする可能性の方が高いのです。
〇最も危険性が高いのはお風呂場
そんな交通事故よりも遭遇する可能性が高いとされる家庭内事故で最も事故が起きやすい場所として知られているのがお風呂場です。
お風呂場の床は濡れるため滑りやすく、転倒して大けがをする人が毎年おり、死亡する例も見られます。
さらに、浴室と脱衣室の急激な温度変化によって心臓に負担がかかって心臓病を発症するケースや、浴室内で眠ってしまい溺死してしまうケースも見られます。
お風呂場で死亡するのは高齢者が多く、対策をとることで事故を減らすことができますので、高齢者はしっかり対策をとりましょう。
まず転倒については、手すりを付ける床を滑りにくいようにリフォームするのが有効ですが、簡単に行うのは難しいですよね。
そんな人には、濡れても大丈夫で床に敷いて転倒を予防するマットや畳などが販売されているので、そちらを購入するとよいでしょう。
また、浴室と脱衣所の温度変化は脱衣所にヒーターを置く、浴槽の水温を上げすぎないなどの対策が必要です。
溺死は飲酒時に発生しやすいので、お風呂の前に飲酒をしない、眠たくなるような長風呂をしないのが重要です。
〇転倒事故は子供と高齢者に多い!
家庭内事故では転倒による事故も多く、転倒は小さな子供と高齢者に多い事故です。
高齢者で多いのは、階段の上り下りの際の転倒や、小さな段差に躓いて転倒してしまうケースです。
家庭内においては、転倒をしやすい場所というのは決まっており、前もって把握することで予防できるケースも多いです。
カーペットの段差については、よく通る場所のカーペットはなくす、カーペットを大きくして段差を通る頻度を減らすなどが有効です。
また、階段については手すりを付けるなどして、躓いてしまった時もすぐに体を支えられるようにしておくと良いでしょう。
また、子ども転倒・転落事故は親の不注意によって発生することも多く、ベランダの戸が開いている、親がいなくても階段の登り降りができるようになっているなど、転倒する可能性がある場所に子どもが入れる、対策がしていないなどが事故の原因になります。
子どもが小さいうちは、気軽に危険な場所に入れないような対策をすることで家庭内事故を減らすことができます。
子どもも高齢者も前もって転倒リスクがある場所を把握しておくことができれば、防げる場合が多いので、危険な場所を把握して対策をうっておきましょう。
〇窒息死することも多いので注意
家庭内事故では窒息死も多く、高齢者が食べ物を喉に詰まらせたり、子どもが食べられない物を口にいれて喉を詰まらせたりすることがあります。
高齢になるとどうしても飲み込む力やかむ力が衰えてきますので、固い物や飲み込みにくい物を昔のように食べていると窒息します。
特に歯ごたえのある物や、喉に絡まりやすい物は注意が必要で、どうしても食べたい場合は小さく刻むようにしましょう。
また、我慢できるのであれば危険性が高い食べ物は、食べるのを避けるのがおすすめです。
高齢者は食べ物を喉に詰まらせることが多いですが、子どもは食べ物だけでなく、小さい物を口に入れた結果のどに詰まることがあります。
3㎝程の大きさのものがのどに詰まりやすいといわれており、3前後の小さいものは、子どもの手の届かないところに置くことが大切です。
小さい子供は何でも口に入れようとしますので、子どもが窒息死しないように十分に注意して、室内は整理整頓するように心がけましょう。