日本人の平均寿命は男性で約81歳、女性では約87歳となっていますが、死ぬまで自分の足で歩けるようにしておくという以外と難しいです。
日本人の健康寿命が男性で約72歳、女性では約74歳であることを考えると、男性では約9年で、女性では13年介護を必要としています。
老いて動けなくなれば介護を受けなくてはいけませんが、誰もができれば介護を受けたくないと思っていることでしょう。
老後に体が動かせなくなって介護を受けないようにするためには、老後に備えた体作りが大切になります。
〇年をとると急速に筋力が落ちやすくなります
今は元気に歩きまわることができていても、老後も元気に歩き回ることができるとは限リません。
人は20歳前後をピークに、筋力・体力が衰えやすくなっていき、運動不足が続いてしまうと老後に歩くことが出来なくなります。
そうならないためには、歩けるうちに運動をして、筋力を維持し続けることが大切になってくるのです。
また、年齢ともに筋力は落ちやすくなりますが、年をとると筋肉を鍛えることが出来なくなるということはありません。
70歳や80歳で合っても、運動すれば筋力を鍛えることは可能であり、何歳であっても介護されない体作りを行うことはできます。
ただし、筋力が落ちて歩けなくなったり、寝たきりになってから、筋力を取り戻そうと考えると、骨も弱くなっていますし、怪我をする危険性も高くなります。
自分の体が動かせるうちに運動をはじましょう、まだ歩けるなら何歳でも筋力をつけることができます。
〇足を鍛えるために歩きましょう!
介護されない体を作るために最も重要なのが、足の筋力を落とさないようにすることです。
足の筋力が低下してしまうと、車イス生活や、ベッドでの生活になってしまい、動くことができる範囲が非常に狭くなってしまいます。
動ける範囲が狭くなると、より運動をしなくなりますので、筋力が低下して介護がさらに必要になります。
足の筋力を低下させないためには、歩いて足の筋力を維持し続ける事が大切になります。
最近では、デスクワークや外に出ず家にこもる人が多くなっており、足の筋力が低下しやすくなっています。
少しでも良いので歩くようにしましょう、若い内に足に筋力をつけておくことで、老後の筋力の減少を予防できます。
また、老後はできるだけ毎日散歩をすると良いでしょう、1日30分ほど散歩をすると、長生きしやすくなり、足の筋力を低下を予防できます。
加齢ともに、喉の渇きが感じにくくなり脱水症状を起こしやすくなっていますので、散歩などを行う際には、水分補給は忘れないようにしましょう。
足を鍛えるという目的を考えると、水中ウォーキングもお勧めで、加齢による筋力不足や軟骨の減少によって膝が痛くなっている人も多いでしょう。
水中では浮力によって、膝にかかる負担を軽減することができ、水圧によって全身に負荷がかかるので、良い運動となります。
近くにプールがあるという人は、通ってみてはどうでしょうか?
そのほか、家庭菜園の畑管理や、ラジオ体操、テニスなども足腰を鍛えるのに有効な方法となります。
〇歯を大切にしてましょう。
介護が必要になる原因は筋力の低下もありますが、認知症も介護が必要になる原因の一つです。
人との会話は頭を使いますので、認知症の予防に重要であるとされており、会話が少ない人ほど認知症の発症率が高いとされます。
また、歯の本数も重要であるとされ、歯が少なくなると会話しにくくなり、人と話さなくなる事や、噛むことによる脳の刺激が少なくなることが、認知症の発症率を高めます。
認知症を予防するためには、良く人と会話する事、歯を大切にしてできる限り歯を残しておくことが大切です。
年をとるとどうしても歯茎が弱って、唾液の量も減るので、虫歯や抜け歯が多くなってしまいます。
虫歯や抜けばを予防するために、定期的に歯科に受診して、歯の状態を見てもらっておくのも介護をされない体を作ることにつながります。
また、認知症を予防には、クロスワード、トランプ、将棋、チェス、ジグソーパズルといった頭を使うゲームもお勧めです。
筋力を低下をしないために運動をして、認知症を予防するために頭を使って、介護されない体を作っていきましょう。