健康のために、腸内細菌のバランスを整えましょうと言われていますが、腸内細菌の働きを知らない人もいるのではないでしょうか?
食物繊維や乳酸菌が腸内細菌のバランスを整えるのえてくれるので、食物繊維や乳酸菌が含まれる食品を摂っている人もいるでしょう。
実は、腸内細菌にはいろいろな効果があるのです、腸内細菌の健康効果を知りたくはありませんか?
〇下痢・便秘を解消する効果がある!
腸内細菌の効果として最も知られているのは、便秘や下痢を解消する効果ではないでしょうか。
私たちの便には、消化できなかった食べかすだけではなく、腸内細菌や腸内細菌の死骸、腸から剥がれ落ちたら粘膜などが含まれており、水分を除いた固形物の3分の1が腸内細菌やその死骸なのです。
つまり、便の中に多く含まれている腸内細菌のバランスが悪くなってしまうと、便の質が悪くなり、便秘や下痢の原因となってしまうのです。
さらに、腸内細菌は腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を活性化させる役割もあります。
腸の蠕動運動は、腸が便を運ぶために必要な運動であり、蠕動運動が弱くなってしまうと、便が直腸まで運ばれなくなります。
腸内細菌のバランスが悪くなり、蠕動運動が弱くなってしまうと、便がうまく運ばれず、腸に便が詰まってしまい便秘になってしまうのです。
便秘や下痢に悩まされている人は、腸内細菌のバランスが悪くなっているのが原因かもしれません。
腸内細菌のバランスは、食物繊維や乳酸菌を摂取することで良くなるといわれ、1度に大量に摂取するのではなく、毎日摂取することが大切になります。
〇免疫力を活性化させる効果がある!?
人の体を病気を守って暮れている免疫細胞ですが、体の中で最も多く存在している場所がどこか知っているでしょうか?
体の中で最も免疫細胞がいる場所は腸内で、約7~8割の免疫細胞が腸内にいるのです。
多くの免疫細胞が腸内に生息しているように、腸内環境と免疫力には深い関係があると考えられ、腸内環境がよくなると免疫力が活性化が期待できます。
また、腸内環境と関係が深いのが腸内細菌であるため、腸内細菌のバランスがよくなることで、免疫力の活性化につながるのです。
さらに、免疫の活性化といわれると「風邪の予防」になると考えることが多いと思いますが、風邪を予防するだけでなく、ガンを予防する効果があるといわれています。
アレルギーを患っている人は、腸内細菌のバランスが悪くなっている人が多いともいわれており、腸内細菌のバランスを整えると、アレルギー症状を軽くする効果があるのでは中と期待されています。
風邪をひきやすいと感じる人は、腸内細菌のバランスが悪くなっているかもしれませんね。
腸内細菌は、腸内環境だけではなく、他の部位の健康のためにも役立っているのです。
〇腸内細菌は肥満とも関係があった!
腸内細菌は、肥満とも関係があるといわれており、腸内細菌のバランスが悪くなると肥満になりやすくなるといわれています。
双子で同じ食事を摂取していても、腸内細菌のバランスの違いにより、体重に差が出てしまうこともあるようです。
また、腸内細菌の体に悪影響を与える悪玉菌が多くなると、血糖値が上がりやすくなるといわれ、糖尿病の原因になります。
さらに、糖尿病以外にも、動脈硬化や脂質異常症といった、生活習慣病とも関係があるといわれており、腸内環境が悪くなると生活習慣病を発症しやすくなります。
腸内細菌は人間では分解できない栄養素を分解して、栄養の吸収を助けてくれる作用もあり、腸内細菌と健康には非常に深い関係があるのです。
若い人が気になる美容にも腸内細菌は関係し、美肌を保つ効果があるのではないかといわれています。
皆さんは食物繊維や乳酸菌を日頃から摂取しているでしょうか、腸内細菌のバランスをよくするために、摂取しましょう。
また、メタボリックシンドロームや肥満、便秘、下痢、風邪をひきやすい、糖尿病などの症状がある人はありませんか、腸内細菌が関係しているかもしれませんよ。