ウイルスや細菌が侵入して風邪を引くと、発熱して体温が高くなりますが、体温が高くなるのは一体どうしてなのでしょうか?
体温が高くなってしまうと疲労感や倦怠感が出てくるので嫌ですよね、すぐに解熱剤を飲むという人もいるかもしれません。
しかし、熱があるからといってすぐに熱を下げてしまうのは、体にとってはあまり良い事はないのです。
風邪を引くことで発熱する理由を知っておきましょう!
〇なんで風邪を引くと体温が高くなるの?
風邪を引くと体温が高くなりますが、なぜ体温が高くなってしまうのか、疑問に思ったことはないでしょうか?
これはウイルスや細菌の作用によって、体温を上げているのではなく、私たちの体がウイルスや細菌を撃退するために体温を上げているのです。
ウイルスや細菌は増殖するのに最適な温度があり、体温を上昇させることによって、ウイルスや細菌を増殖しにくい環境にする役割があります。
また、体温が上昇することで、体の免疫細胞が活性化されて、ウイルスや細菌の撃退能力も向上させているのです。
そのため、平熱が高いのは免疫力を維持するのに有効であると考えられており、平熱が高いのは風邪を予防効果が期待できます。
37度から熱があると言われることも多いですが、平熱が37度ぐらいあると免疫力が高く風邪になりにくいので健康に良いとされています。
いつ測っても体温が37度という人もいますが、心配する必要性はなく、むしろ健康状態が良いと考えましょう!
逆に体温が低いと免疫力が低下しまうので、風邪を引きやすく健康に影響に与えてしまうことになります。
〇発熱の基準は人によって違う!?
発熱は37度からと考える人も多いですが、人によっては平熱が37度である場合もありますので、37度を基準と考えるのは良くありません。
私は平熱が37度なので、もし発熱が37度を基準にしてしまうと、毎日のように発熱していることになってしまいます。
体温は人によって個人差がある物なので、自分の平熱を基準に考えて、1度上昇したら発熱していると考えると良いです。
平熱が37度の人なら38度から発熱と考え、平熱が36度なら37度から発熱していると考えると良いのです。
平熱36度の人とっては、38度が高熱という事になる場合になりますが、平熱が37度であれば38度は微熱となります。
また、何度から発熱になるのか知るためにも、事前に体温を測っておいて、自分の平熱を知っておくようにしましょう。
〇体温を下げると免疫力は低下します
体温の上昇は免疫力を上げるために反応なので、体温を下げてしまうと免疫力は下がることになります。
そのため、体温が上がり始めに解熱剤を服用して、体温を下げてしまうと体は熱が下がって楽になるかもしれませんが、免疫力の低下につながります。
高熱になると体にも負担がかかってきますので、解熱剤を服用すると良いですが、少し熱が上がっている程度であれば、解熱剤を服用しない方が風邪は早く治ります。
平熱から2度体温が上がると解熱剤を服用した方が良いとされており、一般的な平熱が36.5度の人であれば、38.5度が解熱剤を服用する基準となります。
そのため、体温が低く平熱が35.5度であれば、37.5度でも解熱剤を服用して良いでしょう。
また、体温が2度上昇していなくても、熱に寒気や疲労感などの症状があり、辛い場合には解熱剤を服用することもあります。
風邪を引いた時の熱は、風邪を治すための反応です、できるだけ熱を下げないようにした方が良いでしょう!