指をぶつけたりすることで発生する突き指は、球技をする時に起きやすく、子どもに発生することが多い怪我です。
もちろん、大人でも起きる怪我であり、私も何度か突き指をしたことがあります。
そんな、誰でも起こる可能性がある突き指になった時、皆さんはどのような対処をするでしょか、指を引っ張って治す人も多いと思います。
しかし、指を引っ張ることで、怪我が悪化することもあるため、突き指をした時の対処法を知ることが大切です。
〇指を引っ張るとどうなるの?
突き指をした時には、指を引っ張ると治ると言われることもありますが、指を引っ張ると治るどころか、症状を悪化させてしまうこともあります。
指を引っ張ることで、骨の正しい位置がずれ亜脱臼を起こしてしまうことになります。
亜脱臼は骨の位置が少しずれている状態で、見た目では気付けないことも多く、放置されることもあります。
ただし、亜脱臼の状態で骨が固定されてしまうと、指が変形することにつながります。
また、指が変形することで、指が曲げにくい、曲げると関節が痛い、力が入りにくいなどの問題できてしまいます。
一度、ずれて固定されてしまった骨を元に戻すのは難しく、指の曲り方がおかしい状態で一生過ごすことになることもあります。
指が亜脱臼を起こさないためにも、突き指して損傷した指は、引っ張ってはいけないのです。
さらに、突き指によって骨折している場合もあり、骨折した指を引っ張ると、指の骨がさらに傷ついたり、指の内出血が酷くなったりすることもあります。
脱臼をしている場合に、医師が骨の位置を戻すために引っ張ることはありますが、知識があるから行えるのです。
私たちがやっても、骨が正しい位置に戻ったように見えて、ずれていることは多いので、骨の位置がずれていると思うなら、整形外科で治してもらいましょう。
突き指をした時には、素早く応急処置を行い、治せそうにない場合は病院に行きましょう。
〇突き指をした時には冷やすのが大切!
突き指をしてしまった時に、大切なのは冷やして、指の腫れを抑えることで、指が骨折していても、脱臼していてもまずは指を20分ほど冷やしましょう。
冷やすすぎると凍傷を起こしますので、25分以上のアイシングは避け、氷や保冷剤を直接当たるのは避けタオルを撒きましょう。
もし、突き指をした指を切るなどして、出血している場合は、冷やす前にガーゼやハンカチなどで患部をしっかり押さえて、止血することが大切になります。
指を冷やしたら、指が変形していないか、曲りがおかしくないか、指がどのぐらい腫れているか確認しましょう。
指を冷やす前から、指が変形しているのがわかっている場合は、指を冷やしながら、整形外科または、外科に受診しましょう。
指の曲り方がおかしくないか確認することは大切ですが、異常が無そうであれば、安静にすることが大切です。
〇異常がある場合は病院へ
突き指をして、指に異常がある場合は、早めに病院に受診してください。
指が変形していないように見えても、骨にヒビが入っていたり、靭帯に傷ついたりすることで、指が曲げられない、曲げようとすると強い痛みがあるなどの症状が出ることがあります。
また、指が大きく腫れている場合も、どこかが傷ついている可能性がありますので、一度病院に受診した方が良いでしょう。
突き指した直後に異常がわからず、後から異常を見つけた場合も、早めに病院に受診してください。
おかしな位置で関節が固定されてしまうと、正しい位置に戻すのが難しくなりますので、固定される前に受診することが大切なのです。
突き指は誰にでも起きます、指を引っ張らずに、正しい判断をしましょう!