日本人の死因といえば、ガン、心臓病、脳卒中といわれていましたが、最近は、死亡原因として肺炎が増えてきており、脳卒中よりも肺炎で亡くなる人が多くなったようです。
つまり、日本人の死因第3位に肺炎がなったわけです。怖いですね。(゜Д゜)
肺炎が増えて、脳卒中が減ったわけではなく、脳卒中死者数は、ほぼ変化していないので、変わらず脳卒中にも注意が必要です。
肺炎は増えており、10人に1人が肺炎で亡くなるといわれていますので、肺炎にならないように注意する必要が出てきているのです。
肺炎は、細菌が肺に侵入して起きる病気で、免疫力が下がることによって発症しますので、免疫を下げずに細菌に対抗することが大切です。
○あれ風邪かなと思ったら肺炎だった!?
肺炎にかかった際に起きる症状は、発熱、咳、息苦しさ、胸の痛みなどが挙げられます。
肺炎の症状が強く出る場合、風邪よりも辛くなるはずなので、通常は気付くのですが、症状が強く出ない人がいます。
症状が強く出にくい人は、高齢者で老化によって感覚が鈍ることにより、咳や発熱は出ますが、息苦しさや胸の痛みを感じにくくなることがあります。
感覚に鈍いので、咳が出る風邪かなで済んでしまう人も多くいるようです。
しかし、肺炎は非常に危険な病気であり、日本人の死因第3位ですから、気付かずに放置して重症化してしまい亡くなることがあります。
2週間以上、風邪の症状が続いている場合は、肺炎の危険性があるといわれています。
特に高齢者は咳が続いている場合は、あまり辛くなくて風邪のようであっても一度病院に受診した方が良いでしょう。
風邪かなと思ったら肺炎でした→ 即入院 →命の危険性があるよ!となりかねませんよ。
○肺炎の原因になるのは肺炎球菌
肺炎は、細菌感染症によって発生し、特に肺炎球菌が原因によって起きるといわれています。
細菌感染性症による肺炎患者の4人に1人が、肺炎球菌に感染して肺炎を起こしており、肺炎球菌で肺炎になる可能性が高いことが分かります。
もし、肺炎球菌の感染を予防することができれば、約25%の細菌による肺炎が抑えられる計算です。
肺炎球菌にかからないようにするためには、免疫力を上げておくことが大切です。
そして、もう一つ肺炎球菌に感染しないようにする方法には、肺炎球菌ワクチンの接種があります。
だから、特に高齢者は肺炎球菌に感染しないために、肺炎球菌ワクチンを検討してみてはどうだろうか?
私は、肺炎が怖いので、歳を重ねて免疫力が弱ったと思ったら、予防接種しに行く予定です。
○肺炎球菌ワクチンを接種せよ!
肺炎の原因になる細菌の約25%が肺炎球菌であるのだから、肺炎球菌にかからないようにすれば、肺炎は大幅に減らせずはずです。
肺炎球菌のワクチン接種は、65歳以上の高齢者に推奨されており、肺炎球菌は高齢者ほど感染し、高齢者ほど重症化します。
若年層でも感染する可能性はありますが、感染しても肺炎だとすぐに気づいて重症化する前に完治することがほとんどです。
高齢者の肺炎球菌ワクチンとして一般的に使用されるのは、23価ワクチンで23種類の肺炎球菌の感染を防ぎます。
肺炎球菌が原因の肺炎のうち、7割以上がこの23種類となっており、7割の肺炎球菌を予防することができます。
すべての、肺炎球菌に対抗すると、93価ワクチンになってしまい難しいので、感染者の多い23に絞っています。
そのため、ワクチンを打ったら必ず肺炎球菌に感染しないというわけではなく、運が悪ければ肺炎球菌に感染します。
肺炎球菌ワクチンを打ったのに、肺炎球菌で肺炎になったという人がいれば、ワクチンが効かなかったというのではなく、菌の種類が悪かったと思いましょう。
菌の種類が違ってもある程度、免疫がついて症状が軽く済むではないかとも言われています。
○生活習慣の改善で肺炎を予防しよう
肺炎にならないようにするためには、免疫力を維持することが大切になり、生活習慣を整えることが大切です。
三食きちんと食事をとり、適度な運動と夜には休息をとって、ウイルスや細菌を寄せ付けない体にしましょう。
タバコを吸っていると肺の免疫力が下がってくるので、肺炎になりやすくなります。
タバコを吸っている人は、肺炎にならないように、禁煙を始めることをおすすめします。
ペットを飼っていると免疫力が向上するので、免疫力が下がってきたら、動物と触れ合うと良いかもしれません。
ペットと触れ合っても、肺炎球菌がペットから感染することはありませんが、クラミジア肺炎になる可能性がありますので、ペットに触れた後は、手を洗い、顔をなめさせるのは控えるようにしましょう。
肺炎球菌の感染を予防することで、健康で長生きを目指しましょう。