学校などで理不尽な要求をする親を「モンスターペアレント」といいますが、病院で理不尽な要求をする患者を「モンスターペイシェント」と呼びます。
近年では、病院で理不尽な要求し、非協力的な患者が増えているといわれ、誤診の原因にもなっています。
モンスターペイシェントとは一体どんな人たちなのでしょうか?
病院への理解不足がモンスターペイシェントへと繋がっていますので、モンスターペイシェントの問題点について理解しておきましょう!
○モンスターペイシェントとは一体どんな人たちなの?
モンスターペイシェントは、医者に理不尽な要求をしてくる人たちのことで、場合によっては医者に暴言を吐いたり、暴力をふるったりする人のことをいいます。
例えば、急性症状でもないのにすぐに診察するように言って来たり、診察代金の値引きの要求をしたり、気に入らないことがあれば医者に暴言や暴力を行い、必要のない薬を処方させようとするなどの行為を行います。
疑問に思ったことを医者に質問したり、重篤な症状で先に診察してもらったりすることはモンスターペイシェントに該当しませんが、理不尽な要求をしてくるモンスターペイシェントが増えているといわれています。
モンスターペイシェントは、患者のほんの一部であり、多くの患者はモンスターペイシェントではありませんが、一部の病院への理解が不足した人たちがモンスターペイシェントになっています。
大丈夫だとは思いますが、皆さんはモンスターペイシェントになっていませんか?
○モンスターペイシェントは誤診される可能性が高くなる?!
モンスターペイシェントの問題点の一つとしてあげられるのが、誤診される可能性が高くなることだといわれています。
理不尽な要求をされ高圧的な態度をとられると、医者としては患者に質問しにくくなりますし、さらに患者が非協力的だと情報がそろわずに医者の判断と本来の病気がずれる可能性が高くなります。
モンスターペイシェントだから、わざと誤診しているのではなく、モンスターペイシェントが非協力的だから、病気の誤診に繋がっているのです。
モンスターペイシェント自身は、より良い診察を受けようと理不尽な要求をしているかもしれませんが、結果的には誤診される可能性が高くなり無意味な物となってしまうのです。
きちんと診察を受けるためには、医者を信頼することが大切で、医者に高圧的な態度をとるようではだめです。
モンスターペイシェントになって、医者に理不尽な要求しても得られるものは何もなく、リスクが高まるだけです。
疑問に思ったことを質問するのは良い事ですが、理不尽は要求や攻撃的な態度は自分の首を絞めるだけですので控えましょう。
○モンスターペイシェントは病院への理解不足から発生している?
モンスターペイシェントになる原因は、患者が病院を理解していないことによって発生するといわれています。
例えば、待ち時間ですが、予約してきた人や早く来た人が優先的にみられ、急性症状など危険な状態の場合にも優先的にみられることになります。
本人にとっては辛い症状かもしれませんが、緊急性が無ければ順番を待つのは当然のことです。
また、早く診察しろと思うこともありますが、早く診察しようとすれば誤診に繋がることになるため、診察を早くすることはできないこともあるのです。
病院に行けば必ず治る、薬ですぐに良くなるなどの病院への過度の期待から、モンスターペイシェントに発展することもあり、病院とはどういった場所なのか理解することが大切になってきます。
病院は患者一人一人に適切な治療を提供するための場所で、誤診を減らすためには時間がかかってしまいます。
時間をかけて診察しますが、現代の医療技術では、すべての病気が必ず治せるわけではありません。
医者は適切な治療を心がけていますので、それに理不尽な要求をしてもこれ以上はどうしようもできないことも多いのです。
患者が医者に信頼をよせ、情報を提供することが、最も良い診察を受けるための方法になります。
皆さんは病院のことを理解していますか?
攻撃的な態度をとってしまっていた人はすぐにやめた方が、あなた自身にとって良いこともかもしれません。
モンスターペイシェントになれば、損をするのは自分自身なのですよ。