色覚異常とは何?人間の祖先はすべて色覚異常?色覚異常になりやすいのは遺伝的に男性?!

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色覚異常
色覚異常という言葉を聞いたことがありますか?

色覚異常には、先天色覚異常と後天色覚異常があります。

後天色覚異常とは、他の病気(緑内障や網膜の病気など)の一つの症状として、色覚異常になります。

そして、先天色覚異常とは、生まれつき色を見る細胞が足りないことによって起きる色覚異常です。

先天色覚異常は、遺伝的なものなので、有効な治療はありません。

後天色覚異常は、他の病気が原因になりますので、治療によって治る可能性があるものもあります。

では、なぜ先天色覚異常になるのかについて説明していきます。

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○私たちの色覚

私たちは、3種類の錐体細胞(すいたいさいぼう)を持つことによって色を見分けているのです。

錐体細胞は、S,M、Lの三種類で、まるで飲み物のサイズみたいですね。

S,M,Lはshort、middle、longと光の波長の長さを表しています。

長いのが、赤、短いのが青、 中間が緑の色を感知しています。

私たちは、この3色を使うことによって色を見分けています。

また、夜になるとこれら3色の錐体細胞が活躍できなくなるため、桿体細胞(かんたいさいぼう)とよばれる、より光を受け取りやすい細胞を使いますが、色を判別するのが難しいため色の濃淡で判断することになります。

そのため、夜になるとなんとなく見えますが、色まではわかりません。

夜でもなんとなく、見えるのはこの桿体細胞のおかげです。

このように、私たち人間は4つの細胞を使うことによって色を見分けたり、明るさを判断しているのです。

○ 色覚異常はなぜ起こる?!

少数ではありますが、色覚異常を起こす人がいます。

私たちで最も多い色覚異常はM型錐体細胞がないことで起きる色覚異常です。

霊長類では大抵、M型錐体細胞が存在しない色覚異常を起こします。

これにはきちんとした理由があります。

もともと、生き物は4つの錐体細胞を持っていました。

そのため、動物によっては現在でも4種類の錐体細胞を持っているものがいます。

そんななか、私たちの祖先(哺乳類)は夜行性として生活するようになりました。

すると、4原色は必要なくなり2色の錐体細胞を持つものが誕生し、4種類の錐体細胞を持つものが淘汰されて残った2色が、S型錐体細胞とL型錐体細胞になります。

そして、いろいろな動物に進化し、サルが誕生したときサルは夜行性ではなく、昼行性として生活するようになりました。

そして、雌の中にたまたま、もう一つの錐体細胞を持つものが現れました。

この新しく誕生した錐体細胞がM型錐体細胞です。

M型錐体細胞は、雌のX染色体上に存在し、Xの両方にM型錐体細胞が発達する遺伝子がある雌のみがM型錐体細胞をもって生まれることができるため、雄は持っていいませんでした。

そして、色識別が3色になり果実を見つけやすくなった雌が有利になり、2色の雌が淘汰されることになりました。

また、のちにX染色体がかわり、X染色体一つでも3色の色を見ることができるものが現れ、雄の中にも3種類の錐体細胞をもつものがあらわれ、2種類が淘汰されました。

現在のように3色が主流となったのですが、完全に淘汰されることはなく、今現在でも、2色の錐体細胞の遺伝子を持ったものが存在するのです。

これが、現在のM型錐体細胞が無い色覚異常の原因となっています。

〇男性の方が色覚異常が起きる可能性が高い?!

M型錐体細胞は雄か雌かを分ける細胞のうち、X染色体上に存在しているため、雄ならXYになり、Xに色覚異常の遺伝子があれば色覚異常になりますが、雌なら、XXになるため、片方が色覚異常の遺伝子を持っていたとしても、片方が正常なら問題がありません。

そのため、色覚異常を起こしやすいのは圧倒的に男性になります。

私たちは、元は色覚異常だったのです。

私たちの先祖はM型錐体細胞が存在しないため、M型錐体細胞のない人は先祖返りと言える状態のでしょう。

〇M型錐体細胞だけが色覚異常の原因ではない

このほかにも、L型がなくなったり、S型がなくなったりすることもあります。

色の識別は普通の人よりしにくいものの、生活にそれほど支障が出ることはないと言われており、普通に運転免許も取れるとされています。

また、二種類の錐体細胞が存在しない場合は、色の識別が難しくなると言われており、特にS型のみしか存在しない人は、色がわからないし、視界もわるくなると言われています。

M型やL型のみが存在する人は、視力は悪くならないと言われていますが、色の判別はできないと言われています。

また、稀にすべての錐体細胞をもっていない人も生まれ、桿体細胞を持っているため、常に夜のような状態で視界も悪く、色が判別できない人もいます。

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